計画通りにいかなかった話
はじめに
「やってみると、全然違う」
これが、民泊を立ち上げて 最初に感じたことでした。
情報収集の段階では見えなかったこと。 計画では想定していなかったこと。
うまくいった話だけを書くのは簡単です。
でも、それでは伝わらない。
今回は、 立ち上げで直面したリアルを 正直に書きます。
想定より時間がかかった
最初に壁になったのは、 時間でした。
会社員をしながらの立ち上げ。
平日は仕事。 休日に現場へ行く。
リフォームの業者との打ち合わせ、 役所への届出、 設備の搬入と設置。
「週末だけでなんとかなる」
そう思っていましたが、 甘かった。
業者の都合がある。 役所は平日しか動かない。 想定外の作業が次々と出てくる。
立ち上げまでにかかった期間は、 当初の見込みより大幅に延びました。
焦りはありました。 でも焦っても、現実は変わらない。
一つずつ、つぶしていくしかない。
業者との連携が難しかった
リフォームは自分でできない部分があります。
内装、水回り、設備。
複数の業者が関わると、 連携が想像以上に難しい。
A社の工事が終わらないと、 B社が入れない。
スケジュールがずれると、 全体が後ろ倒しになる。
しかも、 こちらは素人。
「これ、本当に大丈夫なのか」 判断できない場面が何度もありました。
宅建の知識は役立ちましたが、 現場の実務は別物でした。
消防法の壁
民泊で見落とされがちなのが、 消防法への対応です。
誘導灯、非常照明、消火器、火災報知器。
これらは省けません。
届出の段階で、 消防署の確認が必要になります。
私が直面したのは、 誘導灯と非常照明の設置でした。
業者に依頼すると費用がかかる。
調べると、 電気工事士の資格があれば 自分でできると分かりました。
だから取りに行きました。
第二種電気工事士を。
資格取得の勉強期間も含めると、 さらに時間はかかりました。
ただ、 長い目で見れば合理的な判断でした。
設置コストを抑えられた。 電気まわりの知識が身についた。 次の物件にも使える。
必要だから動く。
これが私のスタイルです。
初めてのゲスト対応
設備が整い、届出が完了して、 いよいよ予約が入ります。
初めてのゲスト。
正直、緊張しました。
- チェックインの案内は伝わるか
- 設備に問題はないか
- クレームが来たらどうするか
頭の中でシミュレーションしていたことと、 実際は全然違いました。
想定していなかった質問が来る。 マニュアルにない状況が起きる。
でも、やってみて分かりました。
対応しながら覚えていくしかない。
完璧な準備なんて、ない。
最初から100点を目指すより、 動きながら改善する。
それが現実でした。
精神的なきつさ
体力より、精神的にきつかった。
これが正直なところです。
投資したお金は戻ってくるのか。 稼働率は上がるのか。 このまま続けていいのか。
不安は、常にありました。
特に立ち上げ直後は、 収益がほぼゼロの状態が続きます。
出ていくお金はある。 入ってくるお金はまだない。
この時期を乗り越えられるかどうかが、 民泊を続けられるかの分岐点だと思います。
私が続けられた理由は一つ。
目的が明確だったから。
家族を守るための実行。 資産を作るための投資。
ぶれない軸があったから、 続けられました。
立ち上げて気づいたこと
しんどかった。 でも、やってよかった。
率直に言うと、両方です。
立ち上げを経験して気づいたのは、
「情報と実行の間には、大きな壁がある」
ということです。
知識があっても、動かなければ何も変わらない。
動いて初めて、 本当の課題が見えてくる。
そしてその課題を一つずつ解決することが、 そのまま自分の資産になっていく。
次につながる話
立ち上げの壁を越えて、 民泊は稼働し始めます。
しかし、 「電気工事士を取得した」という話を もう少し掘り下げたいと思います。
資格取得は、 コスト削減だけが目的ではありませんでした。
次回は、 「なぜ電気工事士を取得したのか」 その背景にある考え方を書きます。

コメント